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【C#入門】メソッドと関数の基礎: メソッドの定義と呼び出し方

システム開発

プログラミングにおけるメソッド(または関数)は、コードを効率的に再利用するための基本的な構成要素です。

C#においてメソッドは、特定のタスクを実行するためのコードのブロックをカプセル化し、必要に応じて繰り返し呼び出すことができます。

この記事では、C#でのメソッドの定義方法、パラメータの使用方法、メソッドの呼び出し方について詳しく解説します。

メソッドの基本

メソッドは、特定の操作を行う独立したコードのブロックです。C#では、メソッドは通常、クラスや構造体の内部に定義されます。メソッドを使用する主な理由は、コードの重複を避け、プログラムの構造を清潔に保ち、保守性と再利用性を向上させることです。

メソッドの定義

C#でメソッドを定義する基本的な構文は以下の通りです:

accessModifier returnType methodName(parameters)
{
    // コードブロック
}
  • accessModifier はメソッドのアクセスレベル(public, private 等)を指定します。
  • returnType はメソッドが返す値のタイプを指定します。何も返さない場合は void を使用します。
  • methodName はメソッドの名前です。
  • parameters はメソッドが受け取る引数を指定します。引数がない場合は空の括弧を使用します。

サンプルメソッド

以下は、簡単なメソッドの例です:

public class Calculator
{
    public int Add(int a, int b)
    {
        return a + b;
    }
}

この例では、Add メソッドは二つの整数を受け取り、その和を返します。

メソッドの呼び出し方

メソッドを呼び出すには、そのメソッドが定義されているインスタンス(オブジェクト)を通じて、またはクラス名を通じて(静的メソッドの場合)アクセスします。

public class Program
{
    public static void Main(string[] args)
    {
        Calculator calc = new Calculator();
        int result = calc.Add(5, 3);
        Console.WriteLine("Result: " + result);
    }
}

この例では、Calculator クラスのインスタンスを作成し、Add メソッドを呼び出しています。そして、その結果をコンソールに出力します。

パラメータとオーバーロード

パラメータの種類

  • 値パラメータ:メソッドに値をコピーして渡します。
  • 参照パラメータ (ref キーワード):参照を通じてメソッドに渡します。
  • 出力パラメータ (out キーワード):メソッドから複数の結果を返す場合に使用します。

メソッドのオーバーロード

メソッドのオーバーロードは、同じ名

前のメソッドを異なるパラメータで複数定義することを指します。これにより、異なるタイプや数の引数で同じメソッド名を使用することが可能になります。

public class Printer
{
    public void Print(int num)
    {
        Console.WriteLine("Number: " + num);
    }

    public void Print(string message)
    {
        Console.WriteLine("Message: " + message);
    }
}

まとめ

メソッドはC#プログラミングにおいて非常に重要な要素であり、コードの再利用性と整理を助けるツールです。

適切にメソッドを定義し、利用することで、効率的かつ読みやすいプログラムを作成することができます。

このガイドがC#におけるメソッドの基本を理解し、実践的なスキルを身につける助けとなれば幸いです。

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